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山下清・ともだち

ともだち

 山下清展が9月5日までというから、4日に行った。
 11時頃、会場のかわら美術館(西尾市)に着く。会場の外までの長い列。
 「閉会前日だから、駆け込みのファンが?」と係に訊くと、「いいえ、お盆の頃から連日こんなものです」。
 依然として山下清画伯人気は高いようだ。(画伯と書いたが、日本の画壇は彼を画家とは認めていないようだ)

 実は、ゆっくりと山下清の絵画を見るのは初めて。全館でどうだろう200点もあっただろう。他に資料などもあり彼の多くが分かる。
 12~13歳、彼が画を始めた頃の作品は心が洗われるような新鮮で衒いのないもの。主に昆虫などを描いているペン画が実に美しい。

 はっと、立ち止まった作品がこれ、「ともだち」だ。
 涙が出そうだった。
 「花火」や「サクラ」「桜島」など派手な構図と色彩が山下の画風と思いがちだが、この人物画は当然、心象画だろうが、素晴らしい。

 長くこの画の前にいた。

 「ぼくはルンペンのようにかってに旅に出て、みんなにめいわくをかけるから、あまりルンペンのように旅に出ないよう、来年からルンペンのように旅にでるのはよして、今年はすこし旅にでて……」
 八幡学園の園長先生にあて山下が書いた、放浪癖を詫びる自筆の「始末書」のようなものも展示してあった。

 「もっと放浪するから叱らないでね」という風に読めてほのぼの。
 こんな素直に人生を送りたい― なんて結論付けるから、
 ぼくら凡人は淋しいのだ。
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